なんてったって三十路。
28歳を目前にして、
劇的に変わったことがあるかと訊かれれば、
特にない、と答える。
だけど周りはそうでもないらしい。
三十路を前にして、多くの友人が
人生の転換期を迎えている。
それにしても、三十路という言葉の破壊力、
どうにかならないものか。
そもそも字面がいけないのだ。
ハタチ、は、二十歳と書くのに、
なぜ三十路になった途端、
急に岐路に立たされるのだろう。
え？歳はどこへいったの？てな感じ。
ただでさえ、大多数の三十路は路(みち)に
迷ってばかりなのだから、すこしぐらい
気を利かせてくれてもよかったのではないか
三十幸(みそくぅ)とか、三十福(みそぷぅ)とか、
いっそ響きもラブリーな感じに変えて。
グッドなバイブスであげあげ(死語)
な感じが良いのではないか、と、
文句を垂れ流してみる。
学生時代を共に過ごした仲間の中には
結婚して家庭を持った者、海外赴任で、
シンガポールやパリに転勤した者、
アフリカの僻地へ移り住んだ友人もいる
(毎日ズンバが踊りたいから、という理由で)
ちゃきはハワイに嫁いで幸せそうだし
しょうたはメキシコで殺虫剤を売っているらしい。
そのほとんどをインスタで知る。
でも、元気ならそれでじゅうぶんだ。
連絡を取り合わなくとも、
元気にやってるよ、と間接的に
伝えられるのはこの職業の
一番のメリットだと思う。
会うことの難しくなった友人から、
あれ、見たよ。なんてメールをもらうと嬉しい。
さんきゅ。なんとか頑張ってるよ！笑
と返事をしながら、嬉しかったり
寂しかったりするので、感情がころころ忙しい。
未来を、考える。
未来とはきっと明日のことである。
今は、遠い先のことは考えられないから。
明日を一生懸命考えながら、
なに食べようかなぁなんて考えてるときが
一番幸せだったりする。
起きたら、肉、食うぞお！なんて、
食い意地だけはいつまでたっても
変わらない気がした、
27歳最後のフライデーナイトだ。
3コメント
2020.10.23 18:25
2020.10.23 17:18
2020.10.23 16:26